今、大学入試では、総合型選抜や学校推薦型選抜が入試全体の半分以上を占めるようになりました。つまり、学力試験だけでなく、中高での活動実績やそれを的確かつ相手の心をつかんで上手に表現する力、延いては点数などにはなかなか現れてこない内面の力=コンピテンシーを評価していこうということです。
武蔵野大学中学校では、こうした変革を予見して10年ほど前から、探究型の双方向授業をふんだんに取り入れ、アウトプットにも十分に時間を割き、そして体験重視の教育とそのポートフォリオ化の三点を主眼にした学校改革に取り組んできました。現在の探究プログラムの育成もそうした改革の一環です。そして、ここ数年私たちの改革はまさに飛躍的な大学進学実績として結実したと思っています。
もちろん私たちの目指しているところは大学入試の成果などではありません。
私たち武蔵野大学中学校は、変転して止まない現代社会にあってもなお、不動の一点を見つめて生きてゆける、「プリンシプル(生き方の大原則)」を持った若者を育てたい、そして、そのプリンシプルを2500年もの長きにわたって人々を救い、人生の指針を与えてきた仏教的倫理観を養うところに求めたい、そう考える学校です。普遍性に根差した生き方の土台に、確かな知識と探究心や表現力、そして多くの経験知を身に付けてこそ、混迷の現代を生き抜く力になるのだと、私たちは信じています。


